2013年6月2日日曜日

日本オペレッタ協会の解散に思う

ふと日本オペレッタ協会のホームページを開いてみました。すると冒頭に、平成25年4月25日付けで協会が解散したとの告知が出ていました。本当に静かに幕を閉じたという感じでしょうか。とくに寺崎先生のご挨拶やコメントもなく、その役割と年月の重みを振り返る様子もない、静かなる宣告。最後の舞台「ヴェニスの一夜」から約2か月の出来事でした。私は、その歴史の最後の方で寺崎先生と親しくさせていただくことがあったものの、この団体とはあくまで一ファンとしての関わりしかありません。たくさんの日本初演となるオペレッタを精力的に提供してくれた団体。楽譜を集めて、日本語の台本・訳詞を作って、お金を集めて、稽古して、でも初演だと知名度が低いからチケットはなかなか売れなくて(笑)。有名作品を扱う5倍も10倍も苦労するんです、実際。それを支えるのは使命感と熱意しかなかったはずです。そしてそれが寺崎先生にたくさんあった。それが日本オペレッタ協会の存在理由でした。“解散”に至る理由を、王子駅裏の飲み屋で先生から直接伺ったときは、法制度の建前から仕方ないことと思いました。でも、組織がなくなって、先生の使命感や熱意はどうなるだろうというのは、ファンとして本当に気になるところです。もちろん冷たくなったホームページにそれを暗示するものは何もありません。私たちファンは、ただ待つしかないのです。ひとりの演出家の熱意が、再び舞台に灯を点す日が来ることを。

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