2014年11月13日木曜日

巨匠との再会

1112日、私の友人であり尊敬する音楽家の一人、バリトンの北村哲朗さんがシューベルト「冬の旅」を歌い、私は舞台監督を務めさせていただきました。この日、ピアノを担当したのがパウル・バドゥラ=スコダ、フリードリヒ・グルダとともに“ウィーン三羽烏”と讃えられたイエルク・デムス氏。今年で86歳となる巨匠です。デムス先生とは2006年のモーツァルト生誕250年メモリアル・イヤーに私がプロデュースした《7人のピアニストによるモーツァルト・ピアノソナタ全曲演奏会》にご出演いただいて以来の再会でした。年齢からくる体力的な衰えは感じられるものの、ひとたびピアノの前に座れば、芳醇な湧水のように音楽があふれ出すのです。その柔らかくも粒立ちの良い音は、どんな言葉をもっても表現できません。調律直後に僅かばかりの関係者がいるなか、先生の弾き始めたショパンの舟歌は夢のような時空間を作り上げたのです。ああ、ここに居て幸せだなあと心から感じてしまう、まさに巨匠にしかなし得ない奇跡の瞬間。北村さんとの直前プローベでは、最終曲「辻音楽師」の歌い方をより淡々と、朴訥に、話すようにした方がいいとデムス先生からアドバイスがありました。北村さんが素晴らしいベルベットのような響きを犠牲にして、とつとつ語り出すと、「辻音楽師」が広漠とした情景となって目の前に立ち現われたのです。その世界観の変わりようといったら!素晴らしき競演。本当にこの夜のお客様はかけがえのない音楽の世界を堪能されたと思います。盛会の演奏会が終わり、関係者で夕食をとりました。まだまだ食欲も旺盛なデムス先生。サラダ、メインと召しあがった後、ストロベリーパフェを美味しそうに食べていた姿がとてもチャーミングでした。
終演後のステージにて

2014年10月31日金曜日

音楽とは

そんな難しいことを書こうとは思っていませんが、そんなことをふと思わせる演奏会に行ってきました。主人公は私の妹の大学時代の恩師。武蔵野音楽大学名誉教授の川﨑隆先生と奥様の周子先生の連弾リサイタルです。お二人はウィーン留学の頃より二台ピアノ連弾の勉強をしてこられ、これまでも二台ピアノの演奏会を開かれてきました。しかし隆先生が昨年、ご病気になられ毎年の演奏会も中断。懸命のリハビリによって見事、復活の演奏会を今秋、開くことになったのです。この演奏会は一台四手連弾。真剣な表情で寄り添うお二人の姿には、人間としての温かさと演奏家としての性(さが)のようなものを感じました。病気で倒れられた隆先生は、お医者様から治ったら貴方は何がしたいですかと訊かれ、ピアノが弾きたいですと答えたそうです。周子先生は一時は死も覚悟したそうですから、隆先生の音楽家としての執念が何物をも上回ったのでしょう。音楽にはそういう力があり、一人の音楽家の生き様を通して我々は震えるほどの感動を得るのです。翻って今年前半、巷を賑わせた佐村河内守氏。彼にまつわる種々のエピソードは、彼の作品とされた楽曲を本体の価値以上に感動的なものにして世に送り出したのです。あの騒動のなかで、音楽そのものの価値は変わらないといった論評もありました。しかし私は“音楽”が少なくとも人間の営みのなかで作られたり、演奏されたり、聴かれたりする以上、そこから“人間”のファクターを外すことはできないと思うのです。バッハやモーツァルト、偉大な作曲家の真作とされていた作品が後年の研究の結果、偽作とわかります。その途端、演奏会で演奏されなくなり、CD録音もされなくなる。それだって同じことです。話がそれましたね。川﨑先生ご夫妻は、アンコールにエルガーの「愛のあいさつ」を弾かれました。お二人のテーマ曲だそうです。人生を背負ったそのピュアな音色に私は深い感動を覚えました。
川﨑先生ご夫妻

2014年10月27日月曜日

第3回ウィーン・オペレッタコンクール本選を終えて

オペレッタ座主宰の黒田晋也先生からお声かけいただいて審査員の一角を務めさせていただいているコンクールの本選がありました。アマチュア部門12人、プロ部門10人で、ひとり2曲ずつの演奏でした。私にとって印象的だったのは、プロ部門も最後から二人目の方が「こうもり」のアデーレを歌ったのですが、そのとき「あれ?今日の本選でアデーレを聞いたのはこの人が初めてじゃない?」と思ったこと。そういえば、ロザリンデもアマチュア部門の方がおひとり歌っただけでした。そうそう。オペレッタコンクールはこうでなくちゃ!「こうもり」はもちろん良いオペレッタです。オペレッタのマスターピース。誰でも知ってる。でもそれをコンクールで歌うなら、こっちをものすごく感心させるように歌ってくれないと納得できないのですよ。それより、まだまだオペレッタには宝の山があるのですよ。良い曲がたくさん。それを自力で見つけてきて素敵に料理してほしい。そんな私の願いが少しずつ叶ってきているなと思えた今回の本選の選曲でした。

さてそうなると審査員室では…が気になるところでしょうが、両方の部門とも、順位の点で先生方から異論はありませんでした。つまり、先生方の付けた点数で順位はあっさり決まってしまったわけです。誰もが納得。唯一議論が大きかったのはプロ部門で1位を出すか、出さないか。このコンクールも3回目になるということですが、その間、1位が出ないというのは厳しい話です。率直に言って。でもオペレッタだからこそ要求したい諸々の要素が、もっとそろって欲しい。1位の人には。そういう思いがこの結論を導きました。私個人の感想としては、プロ部門の方々には発声や技術の先にあるドラマを表現してほしいと思いました。声がきれい、歌が上手というのは当然の前提として、その先の話をしたいのです。オペラもオペレッタも、やっぱりある情感の高まったときにアリアとなっていくのではないでしょうか。突き動かされるものが欲しいのです。お芝居や踊りを入れる方もいらっしゃいましたが、なんだか唐突に動きだすのです。そうする必然性を何も感じないのにオペレッタだから踊らなきゃ、動かなきゃと思うらしい。とても痛々しいのです。見ている方が辛い気持ちになってしまうのです。あとは役柄の研究でしょうか。歌の吟味はしてくるのに役柄についてはノータッチ。オペレッタだからでしょうか?冗談じゃない!苦みのあるシーンをニコニコしながら歌っている不可思議さ。情念のシーンを飄々と歌っている無神経さ。ないね!トスカやノルマでもそうするのかなあ?ヴィオレッタやミミでも、はしゃいで歌っちゃうのかな。絶対しない。オペレッタならいいの?良くないですね。私が「新宿オペレッタ劇場」で発掘しているようなレア作品を歌っているわけではないのですから、いくらでも資料はある。調べようがあるのです。なら、調べましょう。

アマチュア部門については、ある水準を越えるために相応の努力をされて実を結んでいる方と、その努力が勘違いした方向に向いている方、その二種類に大きく分かれたように感じました。勘違いしている人が、方向をわからないまま(習っている場合、その先生が方向を間違っている場合も多々あります)不断の努力を重ねないよう祈るばかりです。アマチュアだから何をやっても自由…なんて横柄さを私は許しません。アマチュアのオペラ団体を率いている人間として、アマチュアだからこそ損得抜き、どこまでも謙虚に、プロが使えない時間をたっぷり使って、研究して練習して珠を磨き上げるのです。お客様に聴いていただく、お客様の時間を頂戴する、自分らの未熟な芸のために。それを徹底的に自覚して舞台に乗るべきなのです。謙虚な自己満足を極めた感動こそアマチュア芸の真骨頂だと私は思うのです。

会場を出たのは午後7時30分くらいだったでしょうか。出場者の方たちにコメントをお渡しするという今回からの新しい試みのために、審査中も頭をクルクル回し、手をシャカシャカ動かしていたせいで疲労困憊。あっという間に時間が経ちました。でも疲労感のなかにオペレッタにたくさん浸った幸福感は確かにあります。この素晴らしい試みがまた来年も発展継続することを願ってやみません。

2014年10月21日火曜日

秋の散策

ホール業に就いていると土日に事業もあり、管理の当番も回ってくるので平日が自ずと休みになります。たまたま平日が三連休となり、天気も良いので少し出歩いてみました。まずは上野。恩賜公園ではヘブンアーティストという大道芸人さんたちが音楽やらパフォーマンスを道行く人に披露していました。それを横目で見ながらお目当ては上野精養軒です。先日、テレビで放送していたここのハヤシライスが無性に食べたくなった次第。まだ昼前だったので気持ちの良いテラス席でシャンパンカクテルなぞ頂きながらの優雅な昼食。甘くてコクがあって、やっぱり老舗は流石です。不忍池を眼下にみながら、そういえば昨年はガレリア座が夏に野外音楽堂に出演させていただいたけれど、今年だったらデング熱騒動で大変だったろうと思いました。来年もきっとデング熱は続くのでしょうね。そこから上野のお山の社寺をぶらぶらして、コミュニティバスに乗り合羽橋へ。最近はやりのコミュニティバス。かなり込み入った道にも入っていくのでルートを知っていれば凄く便利ですよね。とくに浅草を回る東西コースは車内アナウンスで歴史や風俗も説明してくれるので立派な観光バスなのです。合羽橋では包丁を購入。私のオーストリアの親戚筋に日本の包丁が大ブームで、毎年誰かが買ってきてと頼んでくるのです。同じ店に通っていたので、ついに店の主人に認識されてしまい、毎度どうも!と爪切り+ピーラーをプレゼントされました。喜んで…いいのでしょうね。さらに少し歩いて浅草へ。浅草寺は平日というのに大賑わい。たいへんな観光資源です。お気に入りの店で佃煮を買ったり、梅園でクリームあんみつを食べたり、観光地化していてもやっぱり浅草は楽しい所です。
 西洋料理発祥の地
 テラスより不忍池を望む
 オードブル
 絶品ハヤシライス
関東大震災で首の落ちた上野大佛 
 花園稲荷
 楽しき哉!
絵になる新旧

2014年10月4日土曜日

朝飯を食べに

墓参りのついでに築地へ朝飯を食べに行きました。平日に行くのが贅沢でしょ。「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されたせいでしょうか。とにかく外国人の旅行客がたくさんです。でも市場は活気があるのが一番です。場外の鮨國さんへ。日の高いうちから飲む生ビールの旨いこと!はまぐりの酒蒸し、北海道の生ガキ、お刺身は富山の白エビ(甘くて絶品)、本鮪の中トロ(溶ける!溶ける!)、白身はハタ(歯応え最高!)と次々平らげ、締めはこの秋の鮭から獲れたイクラの醤油漬けとウニが二種類乗った、とびっきりのウニ・イクラ丼。酢飯も美味しくて大満足の朝ごはん。お勘定もこの満足感からすれば実にリーズナブル。帰りがけに、鮪と鮭をどこかで買いたいのだけどと伺ったら、やっぱり素人の私ではたぶん足を止めないようなお店を教えてくださって、そこでも美味しいお土産をゲットしました。美食の秋、本当に楽しいなあ。
築地到着!
賑わう場外

2014年10月2日木曜日

第3回ウィーンオペレッタコンクール予選~その2

アマチュア部門終了の50分後に、今度はプロフェッショナル部門の予選に入りました。当然なのですが、歌も、人前に立つという意識の点でも、プロ部門に出る方たちは違います。こちらも見方、聞き方を変える必要が出てきます。微笑ましいという評価ではダメなわけです。この人を出すことで客からお金を取れるのか?急に興行主としての厳しい目に変わります。アマチュア部門よりアデーレは多くなったものの、前回より皆さん研究されたのか曲目は多彩。声も出ているし、フレージングでも得心させてくれる歌を歌ってくださる出場者がいらっしゃいました。それは審査員の得点集計からも明らかでした。ただ私は何となしに晴れない。よく言えば実力伯仲なのだけれど、逆に言えば、この人にしよう!と即決できない。客席に押し出してくるエネルギーが足りないのかなあ?それを要求するのは酷なのかなあ?でもプロ部門は、プロ野球のドラフト会議で、甲子園球児でなく、社会人の即戦力を取るようなものじゃないのかなあ?なんて審査員席で自問自答していました。歌の上手い人はこの業界、いくらでもいます。Number OneではなくOnly Oneになる。音大では教えてくれない難しいお話です。

2014年9月30日火曜日

第3回ウィーンオペレッタコンクール予選~その1

9月28日、お天気も上々のなか、まずはつつがなく予選会が終わりました。結果から言えば、昨年よりも出演者の皆さん、十分な底上げがあったなあという印象です。プロもアマも。あらら…という方はいらっしゃらなかった。それに何よりも収穫なのは、曲目が多彩になったことでしょう。昨年、全部アデーレと私が揶揄したせいではないと思いますが、アマチュア部門に至ってはアデーレを歌ったのはたった一人。これは立派です。とくにアマチュアの皆さんはよく頑張った!素晴らしい!もちろん声勝負ではプロの人たちに勝てないのは道理ですが、オペレッタの場合、それだけじゃありませんからね。コンクールの枠組みを外して、出場したメンバーで舞台を作ったらかなり面白いものができるんじゃないの?そんなふうに思わせる出場者の生き生きとした個性を感じました。率直に楽しかったです。アマチュア部門が終わって審査員室に戻ってきたとき、審査員の先生方も軽く興奮している感じがしました。そういう時って、みんな話したい、言いたいという空気が出ているんですよね。審査員長の黒田先生に促される前に、みなさん勝手に感想戦に突入していました。誰々は昨年より格段にうまくなったとか、あの上手い人はいったい誰なの?という感じで。実際、アマチュアの方はこちらの想像を越えたり、嬉しく予想を裏切ってくれたりするのが醍醐味、というのが20年来、アマチュア歌劇団を率いてきた私の正直な感想です。

2014年9月24日水曜日

まもなくオペレッタコンクール


昨年初めて審査員として携わらせていただいたウィーンオペレッタコンクール(主催:オペレッタ座)。今年も第3回の予選が9月28日に南大沢文化会館で行われます。プロフェッショナル部門とアマチュア部門、どんな方たちとお会いできるのかとても楽しみです。昨年のプロフェッショナル部門の最高位だった推屋瞳さんには8月の新宿オペレッタ劇場にご出演いただきました。オペレッタの場合、必ずしも歌の上手さだけではない評価ポイントがあります。人を魅せる力、思わず笑みがこぼれてしまうようなステージング、あるいは、ああこの人、オペレッタが好きなんだなと思わせてしまう情熱などなど。昨年は私、コンクール後に「みんなアデーレ。もっとオペレッタを研究しましょう。客席には何倍も詳しい人、好きな人が座っているのだから。」と辛口なことも申しました。今年もアデーレばかりにならないことを祈っています(笑)
第3回ウィーンオペレッタコンクール予選迫る

2014年9月20日土曜日

福留君の送別会


新宿オペレッタ劇場ファミリーとして、すっかりおなじみのテノール、福留和大君。端正なマスクで舞台上では二枚目なのに、性格は完全に三枚目。自分の出演する回でなくてもお客様を連れてきてくれたり、打ち上げに顔を出してくれたり、ファミリー愛に溢れた人でもあります。そんな福留君が、とある理由で東京を去ることになりました。行先は九州。そうなると、この先、なかなか出演は難しくなってしまうので、メンバーで少々遅い暑気払いを兼ねた送別会を開きました。明るい彼の性格そのままに湿っぽい話はなし。新宿オペレッタ劇場の九州公演を企画しよう!などと威勢のいい話も。でも正直、ムードメーカーがいなくなることはものすごく寂しいのです。人生はままならない。でもそれだから楽しいことが楽しく感じられるのかもしれません。福留君の新たな暮らしが実り多く豊かなものであることを願わずにいられません。
               
                Gute Kameraden

2014年9月15日月曜日

誕生の瞬間に向けて


といっても別に私に子供ができるという話ではありません。新しいオペラの台本を書いています。すでに日本語台本は私の手を離れ、ボストン在住の訳詞家、三浦さんと作曲家の先生の間で英訳を音に乗せるテクニカルな作業が続いています。製作のリミットもあり、まさに正念場に掛かっています。一方、私はそのオペラの最終形となるプロット作りの最中で、これも作曲家の先生の思いとやりとりをしながら作業を進めます。少しでも良いものをという気持ちから、ああでもない、こうでもないと迷いながらの作業です。私も現代音楽のオペラについては初体験。苦しくも楽しい創作活動であります。

2014年8月29日金曜日

充電期間と言いながら


8月の新宿オペレッタ劇場までは相当忙しく過ごしてきたのですが、それに比べれば心安らかな日々を過ごしている8月下旬の私です。のんびりできる休日の幸せを噛みしめつつも元来、貧乏性な質でしょうか、何かをやっていないと落ち着かないのもまた事実。今はさる作曲家の方から短い(本当に短い!)オペラの台本を書く依頼をいただき、それが制作活動の真ん中に来ています。将来的にはそれを発展させた形で長い作品になるかもしれないということで、原作のお話を台詞のやりとりに換えるのが今回のミッションです。先日はオペレッタ劇場でもおなじみ、テノールの佐藤一昭先生が指揮をされている荒川フィルハーモニー合唱団のための石川啄木を題材にした新作合唱作品(作曲は安藤由布樹先生)の構成&ナレーション台本書きをして我ながらとても良い作品に仕上がったので、今回も調子に乗ってトライしてみたのですが…。ナレーション作品とはまた全然違う難しさがあり頭を悩ませました。オペラの場合、原則、語り手がいないので、原作の“地”の部分を台詞のなかで表現するか、あるいは割愛してしまうか、そういう悩みです。ガレリア座でオペレッタの台本を翻案しているときは、もともとの台本があるわけで、その流れに乗ればいいわけです。原作にもカギ括弧の付いた台詞はあるのですが、“地”が8割以上。これを台詞に落とし込むと、台詞がすべて説明になってしまう!おお、神よ!それでも、経験が私を助けてくれますね。本当に経験は大切。これまで出会った作品を振り返りながら、どうにかこうにか台本を書きあげ、それをガレリア座でも新宿オペレッタ劇場でも日本語訳で私を助けてくれる訳詞家の三浦真弓に送り英訳にしてもらいました(海外での上演を予定している作品なので)。さあて、ここからひと月。作曲家の先生と三浦さんと私との詰めの作業が始まります。

2014年8月23日土曜日

緩やかに夏を愛でる

最近は便利なツールが多くなりました。私は“スカイプ”を使って最愛の甥っ子とほぼ毎日会話をしています。甥っ子はオーストリアのザルツブルグに住んでいます。8月下旬に差し掛かったばかりというのに、すでにスカイプの向こうは長袖長ズボンの秋仕様。雨も多く、朝晩は10℃そこそこしかないそうです。そう思えば日本の夏は長いのですね。初夏に始まり、盛夏、残暑、晩夏と少しずつ“夏”の色合いが変化していきます。今は太陽の直射に当たっても、その光が少し弱くなっているように感じます。この時期が私の好きな季節です。桜はあっという間に散ってしまうので惜しむ時間が足りない。往く夏の足取りは緩やかで、それを愛でるのが愉しいのです。

2014年8月10日日曜日

次回もお楽しみに!

昔、まだ私が大学生だった頃は、とにかくコンサートに行きまくっていました。土日などはマチネで東京芸術劇場、ソワレにサントリーホール、などという強行軍を何とも思わず通い詰めたものです。今、演奏会を作る側に回って思うことは、たった1、2時間で消費されてしまう完成品を作るまでのプロセスこそ最も“音楽”なのではないか。和気藹々のように思える新宿オペレッタ劇場の稽古でさえ、それなりの葛藤や苦労や気遣いが行き交い、とても人間臭い作業が繰り返されるのです。音楽稽古、立ち稽古、通し稽古、本番会場での直前リハーサルと、息を詰めるような緊張のなかで懸命に音楽家たちが向かっていく姿勢に私は感動してしまうのです。戦い済んで、またこの作業を一から始めることになります。歌手と関わるずっと前に制作の作業は始まります。オペレッタの愉しさを皆さんと分かち合うために。次回もどうぞお楽しみに。

2014年8月9日土曜日

無事、公演終了しました!

最後の稽古を終えた後、ふと空を見上げると秋を思わせる雲が浮かんでいました。蝉の声がうるさいというのに、空はすでに先の景色に変わっているのですね。8月8日、四谷区民ホールに300人を超えるお客様をお迎えして、20回目の新宿オペレッタ劇場を行いました。アンコールを含めて全24曲、15人の出演者。その賑やかさ、華やかさはまさに夏の花火のよう。温かい拍手に支えていただき、手前味噌ですが良いステージを作ることができました。劇場は出演者とお客様、そしてスタッフが一期一会で作り出す時空間です。私はこの場に居られたことを、一人のオペレッタファンとして幸せに感じました。新宿オペレッタ劇場の打ち上げは、おなじみ歌舞伎町の和平飯店。楽屋はとっとと引き払われ、乾杯に一目散!宴は最終午前5時30分まで続きました。
                        公演直後に全員集合!

2014年8月8日金曜日

明日、会場でお待ちしています!

前日稽古にはボストン在住の訳詞家、三浦さんも登場。これでオペレッタ劇場ファミリーも全員集合となりました。あとはお客様に楽しんでいただくだけ。1階席はほぼ完売となりましたが、2階のお席はまだご用意できます。夏の暑さをしばしオペレッタの愉しさで忘れてください。明日、会場でお待ちしています!
新宿オペレッタ劇場ファミリーがお待ちしています!
こちらが本当の姿(笑)

2014年8月2日土曜日

本日より立ち稽古

本番もあと一週間と迫り、いよいよ立ち稽古が始まりました。歌手の皆さんは、いつものように歌詞を覚えるのと動きを覚えるのに必死となる時期です。たしかに今回はガラコンサート、一人当たりの負担は通常回の数分の一。とはいえ、お客様に見せるためには頑張らなくてはいけません。とにかく出演者にとっては艱難辛苦の一週間!お客様にとっては愉しみの一週間!これぞリアル版《天国と地獄》!
福留さんと振付の藤井さん
フィナーレのお稽古
佐藤さんソロ稽古
北村さんソロ稽古
北澤さんソロ稽古
北澤さんと佐藤さんの二重唱
古澤さんソロ稽古
家田さんと女性陣
家田さんと猪村さんの二重唱
小田切さんソロ稽古
小田切さんと古澤さんの二重唱
圧巻の四重唱は推屋さん、星野さん、猪村さん、北村さん
推屋さんソロ稽古
星野さんソロ稽古
清水純さんソロ稽古
清水純さんと福留さんの二重唱
長丁場の稽古の合間は…
赤池さんソロ稽古
赤池さんと北村さんの二重唱

2014年7月31日木曜日

新宿オペレッタ劇場20キックオフ

20回目という節目の演奏会を迎えて緊張気味の劇場支配人…なんてウソ!オペ劇ファミリーと過ごせる時間は楽しく、何にも代えがたい経験です。今回はなんと歌手14人が参加!まさに祝祭のガラ・コンサートとなります。これまでにお届けして好評を得た秘曲や、オペレッタ好きなら誰もが知ってるマスターピース、それにこの先、一生聞くことのできない珍しい作品(作曲家)まで。とにかく心ゆくまで楽しんでいただきます。今回こそ良いお席は争奪戦です。お求めはお早めに!

               とにかく宴会からスタート!これがオペ劇流!

2014年6月16日月曜日

春琴抄を観る

目の不自由な春琴は、身の回りの世話をする佐助にことのほか辛く当たる。世間はもちろん家族までも春琴の振る舞いを諌めるが、春琴と佐助の間には他人に理解できない絆が結ばれている。それは単に男女の愛情や主従関係とも違う二人のつながりだった。春琴に思いを寄せ、彼女の三味線の弟子となった利太郎は、ある日、芸に対する甘い姿勢から春琴の怒りを買う。恨みに思った利太郎は、闇夜に乗じて春琴のもとに忍び込み、顔にひどい火傷を負わせてしまう。春琴は自分の醜い顔を佐助に見られたくないと言う。それを聞いた佐助は自ら両の目を潰し、これで生涯、春琴の顔を見ることはないと喜ぶのであった。――昨年亡くなった作曲家三木稔のオペラ処女作として幾度かの上演を重ねることのできた数少ない国産オペラ、それが「春琴抄」です。3月29日の新国立劇場中劇場での公演。私は初見でしたが、劇そのものの緊張感が素晴らしく、谷崎の世界観を見事に表現した舞台に、まったく集中を切らさず見ることができました。この日の春琴(家田紀子)と佐助(清水良一)は二人とも新宿オペレッタファミリー。そして敵役の利太郎(古澤泉)までも次回の新宿オペレッタ劇場に出演とあって足を運んだわけですが、いつも陽気な面々の放つ、迫真の“気”にすっかり押されてしまいました。難しい作品だけに稽古も大変だったと聞きましたが、その甲斐は十分に、満席の聴衆は完全に魅了されていました。

2014年3月20日木曜日

いよいよ売出し!

お待たせしました!「新宿オペレッタ劇場20」の発売が間近となりました。4月1日(火)午前10時からです。今回は20回記念ということで、新宿オペレッタファミリー総出演の様相です。歌い手14人にピアニストという贅沢なステージ。祝祭のガラコンサートにふさわしく、歌い手たちが自分の一曲に全力投球するので、ハイ・カロリーの舞台となること請け合いです。もちろん新宿ならではの蔵出し秘曲の数々も楽しみ!どうぞ、良いお席を早めに確保してください。

2014年3月10日月曜日

早春の…いやまだ寒い千葉紀行

普通のサラリーマンがお仕事に励んでいる普通の平日、職場の同僚たちと美味しい物を食べに出かけます。今回は千葉の相浜。房総半島の先端に近い小さな漁港です。天気は良好。でも風が冷たくて、さすがの千葉でも上着は手放せません。漁師のうちのおばちゃんが一人で切り盛りする浜焼きのお店。アットホームなんて生易しいものじゃない。おばちゃんの一人舞台。予約をしないで到着した我々は当初明らかに“歓迎されざる客”でした。烏賊まる一杯、さざえ、伊勢海老を焼いて、それにご飯とエビ味噌汁が付いてたったの1500円!おばちゃんの心意気よ!私たち以外に予約の2グループが来店し、おばちゃんのキャパはいっぱいになりました。とてもビールをオーダーするなんて惨い真似はできず、お皿やお椀をまとめて早々に退散。その後、信心深い私たちは天太玉命を祀る安房神社と、日本で唯一、料理の神様を祀っている高家神社にお参りを重ね、外房の和田浦へ鯨を食べに!和田漁港は関東でただ一つの捕鯨漁港。「ぴーまん」という変わったネーミングの鯨料理屋に入り、竜田揚げ、刺身、ソースカツ丼、鯨焼き、ユッケなど鯨尽くしの贅沢三昧です。少しあっさりめのお肉という味わい。中生ビールがぐびぐびと喉を通ります。本当に美味このうえなしでした。街道沿いには菜の花が満開で、春の足音を感じる一日旅となりました。


すてきな浜焼き

グルメの神様

小さな相浜漁港

2014年2月25日火曜日

東京オペレッタ劇場ボッカッチョを観る

新橋の内幸町ホールで行われた東京オペレッタ劇場公演に行ってきました。演目はスッペの「ボッカッチョ」。筋書きや音楽がヨレヨレしているオペレッタ作品のなかでも、かなりしっかりした方の部類に入り、「恋はやさし、野辺の花よ」や「ベアトリ姉ちゃん」など大正期の浅草オペレッタを代表する作品でもあります。東京オペレッタ劇場を主宰する指揮者であり、演出家でもある角岳史さんはこの作品を音楽的にも芝居的にも、じつに今の世の中に受け入れられるような形に見事に調理したのです。まずは、たくさん登場する個性的な人物の頭数を泣く泣く絞り、枝葉のストーリーを削ぎ落して、まるで大吟醸酒のようにスッキリ淡麗に物語を浮かびあがらせました。タイトルロールを歌う大山大輔さんをはじめ男性キャストに、ミュージカル経験豊かなメンバーを起用することで、芝居の色やテンポはミュージカル化。日本でやるオペレッタで、私がどうにも馴染めなかった“風刺素材”もスマートに演じて、それがあっさり観衆に受け入れられていくのです。歌の方でも、たとえば、ボッカッチョとフィアメッタの有名な二重唱を、1番を訳詞の日本語、2番をイタリア語で歌わせて何の違和感も与えない。むしろ自然で、かっこいいと思わせてしまう。とにかく至る所に構成力の見事さを感じさせる仕掛けが施してあり、でもそれが全然これ見よがしにならない。いなり寿司やらスパゲッティやら“消えもの”が登場したり、あからさまなアドリブ劇が入ったり、まったく小劇場的面白さが観衆を力強く引っ張っていくのです。クラシック音楽への憧れからオペレッタ世界に行きついた私には到底できないアプローチだなあと感心しきりでした。とにかくプロのお仕事。資料的価値ではなく、興業として本当に楽しい。お客様の年齢層も何だかすっかり若くて、新しいオペレッタ受容の姿を見た気がしました。角さん、9月の「ルクセンブルクの伯爵」も楽しみにしています!

恋はやさし、野辺の花よ

2014年2月17日月曜日

嗚呼、またも雪

2月14日、東京を襲った二度目の大雪。北国にお住まいの方には笑われるような話ですが、雪に免疫のない都会の人間にとってこれは立派な災害でした。その日、勤務を22時15分に終えた私は地下鉄副都心線西早稲田の駅に向かいました。東武線、西武線、東急線と乗り入れをしている副都心線は各私鉄の運行状況の影響を受ける路線です。もちろん時刻通りに来ることは期待していません。動いているだけでもありがたい。15分近く待って思いのほか空いている副都心線に乗車。新宿三丁目で下車し、JR新宿駅まで徒歩。私の場合、問題はその先の中央線でした。快速電車はホームで止まったまま。アナウンスに従い緩行線に乗り、まずは三鷹まで何とか行ければと…。乗った電車は、大久保、東中野、中野とそれぞれの駅で数分の停車を繰り返しました。そして電車は、“運命の”高円寺駅に到着したのです。車掌のアナウンスは「この先の各駅すべてに電車が停車しており、運行のめどが立っておりません。」。時刻は午前零時を回り、もはや新宿に引き返す電車もない。雪は風とともに強まるばかり。天気予報では零時過ぎには雨に変わるとか言っていたのに!15日は気温が10度を超えて暖かくなると言っていたのに!とりあえず、列車を降りて、改札を出て、タクシー乗り場を見てみれば、そこには長蛇の列。でもタクシーは一台もやって来ない。タクシー会社に電話をしてもまったく通じない。虚しく時間だけが過ぎていき午前3時を回り、私も腹をくくりました。日頃お世話になっている通勤電車、中央線の中での夜明かしです。中央線は青梅線や五日市線に乗り入れるため、各扉横に手動の開閉ボタンが付いています。通常、中央線区間では使用しないこのボタンが今回、とても役に立ちました。車内の温度を保つため、すべての扉を閉鎖し、トイレ等の出入りはこのボタンで乗客自身が開閉を行いました。疲労のせいか、軽い興奮状態のなか、午前7時過ぎまで私はぐっすり眠ることができました。朝になると、少しずつ電車も動き始め、どうにかこうにか12時間をかけて会社から帰宅を遂げました。その日、土曜日の稽古をすべて中止にしたのは単に交通事情だけでなく、私の疲労のせいでもありました。2週続けて演出稽古を休みにするのは、演出初期のこの時期、とても厳しい決断ですが、今回に限っては即決でした。その日はそれでも昼間、眠ることはできず、ご近所の方たちと家の周囲の雪かきに励みました。なんだかナチュラルハイの状態でしたね。海外旅行から帰った日の時差ぼけのような。おかげで八木原家の周囲はきれいです。

東京の雪

2014年1月25日土曜日

オペレッタ劇場新年会

“新宿オペレッタ劇場”は組織としての実体がありません。歌手の方たちを団員として囲うこともありませんし、お客様を会員として囲うこともしていません。継続した経営体ではないのです。それでも出演者の方たちは“オペ劇ファミリー”として仲良く、緩い連帯感をもって結びついています。その一つの現れが季節の節目ごとの宴会です。新年会、暑気払い、忘年会は、名幹事であるピアニストの児玉さん(ファミリーでは「児玉プロ」と呼ばれます)の声掛けで始動します。今年の新年会には私と児玉さんを含め10人が集まりました。全員、8月に予定される次回公演の出演者でしたから、さながら決起集会!と思いきや、普通に愉快な飲み会でした。いや、普通じゃなかったかな。少し飲み騒ぎましたね。なにせ歌い手ばかりなので声が大きいのですよ。この日は我らがベースキャンプ和平飯店のお客様が少なかったのでお店に迷惑はかけなかったと思うのですが。よく出入禁止にならないものだと、いつも思います。ファミリーの方たちのご結婚や、ご出産が立て続けにあり、嬉しい報告が宴会を盛り上げてくれました。

賑やか新年会!

2014年1月21日火曜日

オペレッタコンクール演奏会

1月18日、代々木のHakuju Hallに行ってまいりました。できた当初くらいに一度行って以来なので地図を片手に。音響設計ができすぎているのか、とにかくよく響くホール。まるで風呂の中。小声でも十分に勝負ができます。アマチュア部門の受賞者8人、プロ部門6人、そしてゲストの小林晴美先生。コンクール受賞者の皆さんは、本選のときの緊張感とは違うなあ。同じ緊張感でもヘンな堅さではないな、と感じました。もしこの演奏会が審査の対象だったら相当迷うなあというのが正直な感想でした。プログラムがバラエティに富んでいたのも良かったです。コンクール直後には、みんなアデーレとハンナ・グラヴァリなどと苦言を呈しましたが、オペレッタには素敵な曲がたくさんあるわけです。審査される側の方といえど、普通のお客様からすれば“専門の方”“勉強をされた方”なわけですから、もっといろんな曲にチャレンジしてほしいなあと思っていました。今回の演奏会では、予選本選とは違う曲をきちんと準備され、また別の顔を見せてくださった演者さんが何人かおられました。私にはそれがとても嬉しいことでした。会場にはオペレッタの好きな一般のファンの方もお見えになっています。身内だけが集まる“ピアノのおさらい会”ではありません。それを意識できたかどうか。私にはとても大切なことに思えます。終演後の親睦会で、黒田先生から今年の第3回コンクールもよろしくお願いします!と念を押されました。オペレッタの灯が続くことを願って、微力ながらお手伝いをさせていただければ本望です。

ガレリア座の出来たてチラシもはさみこみ

2014年1月14日火曜日

ガレリア座の初稽古

ガレリア座の次回演目、カールマン作曲喜歌劇「シカゴ大公令嬢」の音楽稽古は昨年9月から始まっていました。年末までの私は全体構成の考案と台本の執筆にあたっていましたので、年明けからが私の出番という感じです。いつの公演でもそうですが演出卓に座る最初の稽古は緊張します。さて、この作品をどうやって世に送り出そうか。まっさら無垢の作品に触ることの恐れでしょうか。始まってしまえば何のことはなく、スルリといつものペースになってしまうのですけれどね。今回の作品はアメリカ音楽―ジャズやチャールストンなどの要素が多く入り、一見派手でミュージカルみたいな面白さがあります。ですが作品の背景となる第二次大戦前夜の時代を思うと、単純なお祭り騒ぎでこの作品を片付ける気が私には毛頭ないのです。とはいえ、オペレッタは娯楽作品でもあります。はやりのペーター・コンヴィチュニーのような手法で何かを白日のもとに晒すというのも洒落ませんね。でも何かのメッセージは届けたい。ヨハン・シュトラウスが「こうもり」に隠したヨーロッパの勢力地図への皮肉。レハールが「微笑みの国」という悲劇のテーマに掲げた東西文化の交錯。カールマンが「チャールダーシュの女王」に忍ばせた身分社会の崩壊。楽しさや笑いといった仕立ての良いコートの裏にそっと隠された大人だけが理解できる苦い味。それが私の好きなオペレッタです。と、自分で勝手にハードルを上げてしまいました。私の稽古も始まりました。

演出初日にいきなりプロローグ完成

2014年1月8日水曜日

あけましておめでとうございます

年の初めからいきなり年末の回顧で申し訳ないのですが、「あー、そろそろ始めないとなあ」とぼんやり考えていたところ猛烈にやる気が沸いてきて、2014年の新宿オペレッタ劇場への出演依頼を始めたのでした。今度は20回の記念公演。できるだけ多くのメンバーに出てほしい。みんな売れっ子さんですからね。時期が夏でも、今からだって間に合わないかもしれない。そんな思いが私を急がせたのです。残念ながら都合がつかない人も少し、あるいは個人的な(わりとおめでたい事情で)出演できない人も少し。でも、思いのほか多くのメンバーから、出てくださるというお返事をいただきつつあります。来月あたりには発表できると思いますので少々お待ちを。さて、もう一つ年末のお話。昨年のオペレッタコンクールのご縁で、オペレッタ座の黒田晋也先生からご招待いただき「年忘れウィーン・オペレッタコンサート」に伺いました。オペレッタ座を中心に三団体がコラボする楽しいステージでした。なかでも青山学院大学にできたオペレッタクラブの若いメンバーが、舞台経験の少なさを補って余りある“勢い”を見せてくれたのが印象的でした。私も高校生の頃にオペレッタの洗礼を受けて今があります。彼らが日本のオペレッタ界の一翼を担う日が、いずれ来るのかもしれません。私の主宰するガレリア座も、年末にすべての訳詞と台本を通しで流してみて全体像を捉えることができました。いよいよ日本初演のオペレッタ「シカゴ大公令嬢」の稽古も本格化します。今年も私はオペレッタ三昧。頑張ります!

ガレリア座の次回公演チラシ