2016年1月27日水曜日

年越しザルツブルグ その1

年末年始は妹家族の住むザルツブルグで過ごすことが多くなりました。昨年末のクリスマス前から向こうに飛びました。日本は暖冬と言われていますが、事情はあちらも同じで、ミュンヘン空港に降り立ったとき、なんて生暖かいのだろうと感じました。雰囲気は〝秋真っ盛り〟。抜けるような青い空に、白いお城が映えて美しかったです。とにかく、クリスマスの頃はコート要らずのザルツブルグでした。クリスマス市は観光客で混雑する市内のものを避けて、郊外にある水の離宮〝ヘルブルン宮殿〟に出向きました。昔のクリスマス市の風情の残る素敵なマーケットです。子どものためのミニ動物園が出張したり、素敵なアンティークの出店が出たり、見ていて飽きません。母はここで蜜蝋を買うのを楽しみにしています。夜の店じまいが近かったせいか、今年はいっぱいサービスをしてもらいました。さすがに夜は冷え込みますが、温かいグリュー・ヴァイン(甘くしたホットの赤ワイン)を飲めば、心も身体も元気になります。もちろん、今回も私たち家族は「白馬亭」に一泊。父が存命のころからですから、ここに通うのももう10年以上になるでしょうか。その間、こちらは父が逝き、妹が現地で結婚し、僕の大好きな甥っ子が生まれ、彼も小学校に通うようになりました。ただの実在するオペレッタの舞台という関心以上に、私と家族にとって、「白馬亭」は大切な思い出を作る場所になっています。今回はレストランとレセプションで少し寂しくなる出来事があり、昔のスタッフを知っている私たちは、「白馬亭」の格を疑ってしまいました。10年の間には、ここも新館ができ、昔のレセプションがクローズしました。厨房もレセプションも若いスタッフが対応しています。元気で笑顔。でも、真のホスピタリティに届いていない気がします。私が年をとったのかもしれません。名前こそ記憶していないのですが、私が初めてここを訪れたとき、レセプションには矍鑠とした初老の男性がいました。無駄に笑みなぞ浮かべない彼は、こちらがどうやって話しかけたらいいのかためらわれるほどの威厳がありました。でも、彼は決してゲストに不愉快な思いをさせないのです。私たち家族は彼の心遣いで、楽しい夕食を過ごし、心休まる時間を過ごすことができました。妹の友人で、日本人ツアーのガイドをしている人の話では、最近、白馬亭の経営陣が変わり、アジア人を積極的に誘致しているものの、そのマナーの悪さから、スタッフがアジア人に対して嫌な思いをしていると聞きました。わからなくもありません。日本でも同じような事情はあります。でも、もし、あの威厳のある紳士がいてくれたら、必死で白馬亭の格を守ってくれたのではないでしょうか。私たち家族も、常連だからこそという思いで、メッセージを残して帰ってきました。


青空に映えるホーエン・ザルツブルグ城
水のお城のクリスマスはきれい!
白馬亭に向かう途上、絶景のフシュル湖

白馬亭のプールに浮かぶ私

ヴォルフガング湖畔の白馬亭、まるで絵葉書



0 件のコメント:

コメントを投稿